警察動物園
「不苦労」



今回ご紹介する動物は、“不苦労(ふくろう)”です。

ここは、とある県警察のとある大規模警察署の警務課長席。

今夜もいつもどおり110番の処理や事件事故の処理でてんてこ舞いです。
そんな時、C女から「別居中の夫がやってきて、アパートの玄関を壊して暴れている」という110番が入りました 。
生活安全課員は少年事件を取り扱っているため、とりあえず交番勤務のB巡査部長らを現場に向け、“不苦労(ふくろう)”のA課長が報告を受けました。

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【A課長】そうか。押し掛けが反復していないからストーカー行為にはならないし、DV事案だけれど被害者であるC女本人が「事件にしなくていい」と言っているし。
夫を帰宅させたら交番に戻っていいから。
【B巡査部長】しかし、A課長。夫は体がでかいし、気も荒そうで、このままだとまた来るのではないでしょうか。
【A課長】被害者本人がいいと言っているのだ。何もこちらから無理に苦労を背負い込むことはない。
【B巡査部長】 そうですか。大変なことにならなければいいのですが。

ところが、案の定、明け方になって夫が酒を飲んで再びやってきてアパート内に上がりこんで大暴れをし、C女と子供に暴力を加え瀕死の重傷を負わせるという事件が発生しました。

夫は、近所からの110番で駆けつけたB巡査部長らが傷害の現行犯で逮捕しました。

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